浅はかライフハック

片付けが苦手な上に面倒くさがりで片付けようとしない。

人が来るような用事でもない限り頑張って片づけたりはしていない。

そのクセ最低限の見栄はある。

 

我が家に人が訪ねてくる用事としては、宅配や消防点検、壊れた設備の工事くらいである。

中でも宅配は多い。なるべくコンビニ受け取りにしているが、なぜか出来ないやつもある。しかし宅配は玄関先でしか対応しないから、玄関先とそこに続く廊下だけキレイにすればいい。

ところがキレイにしてないのだ。

玄関先と廊下だけキレイにすれば済む話なのに、してないのだ。

「キレイにすれば済む話」の「話」が通じる人間ならそもそも散らかして放ってはおかない。

しかし宅配業者に「こいつの部屋きったな・・・」と思われたくはない。最低限の見栄だ。

ではどうやって玄関先で部屋の散らかりを感じさせずに宅配の荷物を受け取るのか。

答えは「照明を全部消して出迎える」だ。

こちらは真っ暗、荷物を受け取るときにドアをなるべく大きく開けずに受け取れば汚さが見えないはずだ。

そう思って照明全消し戦法で今まで宅配業者と対峙してきた。

 

ところで普段の帰宅時、ドアの隙間から部屋の中を見ることはない。

防犯意識があるため、最低限の幅でドアを開け→隙間からスッと入り→後ろ手に鍵を締め→チェーンをかける

これを秒でやってるから、「ドアを開けたらすぐ見える景色」は知らなかったのだ。

ある時宅配便をいつものように照明全消しで出迎えた後、「そういえばこういう時、向こうにはどう見えているんだろう?」と思った。

思うのが遅すぎではある。今の住居に住み始めて一年以上経って思った。

 

玄関ドアを開けて周りに人が居ないのを確認したあと、外に出てドアを少し開け、宅配の人が来る時の角度で見た。

確かに真っ暗だ。具体的な散らかりはわからない。

しかしどうみてもなんだか散らかっているし、散らかりの閾値を超えているのは気配で完璧にわかった。念能力が無くても大丈夫だ。わかる。

照明を全消しして具体的な散らかりを観察されないことと引き換えに、気配的には明らかな散らかりと「なんでこいつの部屋真っ暗なんだよ、ヤバい」という不審さが出てしまった。

 

あ~、これは今までずっと失敗してたわ。新しい戦法考えないと。

そう思って半年が経った。