ミスドの汁麺すするかすすらないか問題

いま私はある街のミスタードーナツの隅の席で飲茶の汁麺を食べ終わったところだ。本日の夕食である。

 

いま私が問題にしたいのはタイトル通りのことだ。

言うまでもなくミスタードーナツは基本的にドーナツ屋。ドーナツを傍らに喫茶したりするところだ。しかし飲茶も食べられるし最近はパスタもある。

パスタはいい。何も悩むことはない。

しかし、飲茶の汁麺はどうだろうか。

私は基本的に汁麺は全てすする。

蕎麦屋で蕎麦あるいはうどんをすする。

ラーメン屋でラーメンをすする。

食堂みたいななんでも扱っているようなところでも汁麺をすする。

 

ではミスタードーナツではどうだろうか?

以前、この店で同じように飲茶の汁麺を注文していつもどおりすすっていたが、途中で違和感を覚えた。周りの人達はドーナツと共にコーヒーなどを喫している。例えばカフェでずるずる…ずるずる…と聞こえてきたら若干不快ではなかろうか。ミスタードーナツは基本的にはカフェと同じだ。急に恥ずかしくなった。

そんな恥ずかしさを汁麺が目の前に置かれるまで忘れていたので今日も頼んでしまった。美味しかったという事しか覚えていなかった。今日は静かに食べたが、食べながらずっと考えていた。

 

この問題を考えるにあたって一つ確かめなければならない事がある。これは長くなるかもしれない。飲茶一つで長居しても何なので一度帰ることにした。

 

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帰宅した。

確かめなければならない事を確かめた。

ミスタードーナツの飲茶の大前提を確かめていた。一定の年齢以上の人はこのCMソングを覚えているのではないか。

 

『サンフラン♪シ·ス·コ·のチャイナ!タウンのヤ·ム·チャ♪』

この歌を歌う所ジョージの歌声を覚えてないだろうか?

そう、ミスタードーナツの飲茶といえば「サンフランシスコのチャイナタウンの飲茶」だ。サンフランシスコでは麺をすする文化はないだろう。目の前にあるのは日本の汁麺ではない。「サンフランシスコのチャイナタウンの飲茶」なのだ。そうなるとこれはすするものではないということになる。

 

しかし、ミスタードーナツの公式サイトを確認したが、今ではどこにもこの飲茶が「サンフランシスコのチャイナタウンの飲茶」であった気配がない。ミスタードーナツはサンフランシスコのチャイナタウンを捨てたのだ。

サンフランシスコでないならば、日本であるならば中国の汁麺はすする。

 

そうすると最初の問題に戻る。ミスタードーナツは基本的に喫茶どころである。やっぱりカフェで汁麺をすするのはスマートではない。気がする。

なんとなく汁麺はすすった方が美味しい気がするが、かと言って周囲の人を不快にさせてるかもしれないと思いながら食べるのは美味しくない気もする。

 

そんなこんなで結論は今のところ出ていない。周りの様子を見ながら食べてみよう。チラチラと。

 

ちなみに香る海老ぷりワンタン麺を食べた。

以前食べたときには、こうも容赦なくプリプリさせるかね…海老ワンタンを…と恐れ入ったものだが、今日はそうでもなかった。海老ぷりを美化しすぎていたのかもしれない。

でもスープも麺も美味しいのでまだミスタードーナツで汁麺を食べたことがない人は食べてみてほしい。量は少ないからおやつ感覚で食べよう。